アフィリエイト記事に社会的証明を応用する方法。
こんにちは、山本です。
前回は、『社会的証明』に関する内容をお伝えしました。
社会的証明をもう一度確認しておくと
「僕らは他人の影響をすっごく受けているよ」です。
例えば、テレフォンショッピングの最後の台詞
「オペレーターがお待ちしています。今すぐお電話下さい」を
「オペレーターにつながらない場合は、恐れ入りますが、繰り返しお電話下さい」に変更する。
これは、「みんな欲しがっているんだ、じゃあ私も」と、人は迷っているとき周りの行動を手本にしてしまうという『社会的証明』が背景にあるわけです。
この手の業界では“当たり前”に使っている心理技術です。
そういう意味では、僕らは彼らの手の上で転がされているようなものです。
怖いですね。
じゃあその心理技術を体得しようじゃないか、ということで、今日は、『社会的証明』をアフィリ記事にどう応用するかの一例をお伝えします。
アフィリエイトで思うように稼げないという人は是非参考にしてみて下さい。
まず、前提の確認をしておきます。
よくアフィリエイトは「営業マン」ということが言われます。
他者(他社)の商品を紹介して、売れたら売上げに応じたマージンを頂く。
商品販売側から見たら雇用する必要がないので社会保障費などは必要ないし、一番面倒なマネジメントの必要もない。
コミッションのみで繋がる最高の営業マンです。
でも本当にアフィリエイターは営業マンなのでしょうか?
アフィリエイターの役割
ここであなたに質問です。
あなたはセールスされるのは好きですか?
・・・多分、好きじゃないですよね。
僕の友人には、「セールスされる側になることで色々学べるのでじゃんじゃん受ける」と、高級ホテルのよくわからない催事会で、これまたよくわからない置物を、理解不能な金額で買ったりする人がいますが、普通は嫌なわけです。
ここで顧客の購買行動にある真理をお伝えします。
それは、、、
「お客は自分で決めたい」です。
「買わされた」ではなく、「買いたい」のです。
あなた自身に置き換えて考えてみて下さい。
「買わされた」ところへは二度と行きたくないですよね。
逆に、「買いたい」のところへは足繁く通う。
つまりは単純にそういうこと。
ただ、セールスは必要です。
「体脂肪が気になるあなたに、脂肪を消費しやすくする緑茶」
人は言われないと気づかないものですから。
では、アフィリエイトの場合のセールスは誰がするのか?です。
・・・そう、販売側です。
セールスレターで、その名のとおりセールスしています。
「この商品は、こんなあなたへ、このようなメリットをお届けします。」
具体的に言えば、
「体脂肪が気になるあなたに、脂肪を消費しやすくする緑茶」
ってね。
先程お伝えしましたが、人はセールスを嫌がります。
「買わされた」ではなく、「買いたい」のです。
ここで多くのアフィリエイターが間違うのです。
情報商材のアフィリエイトサイトへアクセスしてみて下さい。
「やれかえー、それかえー」って。
アフィリエイトページでもセールスされて、販売サイトでもセールスされて。。。
見込み客はセールスされすぎて、疲れ果てているのではないでしょうか。
人は損を極度に恐れる。
心理学という名の脳科学に『ロス回避』というものがあります。
人は得る喜びよりも、失う痛さを極端に恐れます。
「コインを投げて表がでたら1万円をゲットして、裏が出たら5000円を払う場合、人が取る行動は・・・」って例のやつは耳にタコかもしれませんので、違う例をご紹介します。
デイトレードで20億の資産を有していた人が、18億損を出して自殺してしまった事件が数年前にアメリカで起きました。
普通に考えれば、「それでも2億もあるのに」と思うけど、その人にとっては18億損をした痛さに耐えきれず命を絶ってしまったのです。
人は失う痛さに耐えられないのです。
さて、この文脈で何をお伝えしたいかと言いますと・・・
- 人は損をしたくないから、ネットで情報を収集する
つまり、アフィリエイターが求められているのは、その商品のレビューなんですよ。
「その商品を買ったら私にはどんなバラ色の世界が待っているの?」を見込み客は知りたい。
だから、既に購入している人の体験談を探してあなたのサイトにアクセスしているのです。
決して、セールスされたくてあなたのページにアクセスしているのではありません。
その意味で、アフィリエイターは営業マンではなく、「購買代理人」です。
見込み客は購買代理人にセールスを求めていません。
求めているのはレビュー、商品を紹介するだけでいい。
「そんなの知ってるよ!当たり前じゃないか!」
と思われた方も、自分のサイト、もしくは(売れていないであろう)アフィリサイトにアクセスしてみて下さい。
紹介という名の売り込みをしてますから。
アフィリエイトの語源
アフィリエイトだけじゃなく、どんなことにも共通することですが、思うような結果が出ていないときは、その全体像を把握するように心がけてみましょう。
僕は、言葉の意味をまず調べます。
具体的には、「そもそも“アフィリエイト”ってなに?」を確認します。
辞書を引いてみると、
「アフィリエイト = 分かち合う = 共有する」
という意味が出てきますが、その語源を調べてみると
「自分の子供と認知する」とか「息子のために」ということがわかります。
あなたは息子(家族でもいいです)にセールスをしますか?
しないですよね。
つまり、アフィリエイトでセールスをするのは、そもそも論として間違いなのです。
アフィリエイトは「分かち合い = 共有」が本来の意味なのですから。
アフィリエイト記事に社会的証明を応用する方法とは?
長旅ご苦労様です。
ようやく結論です。
もうお疲れだと思いますから、端的に言います。
アフィリエイト記事に社会的証明を応用する方法とは?
売り込みをしない
です。
なぜなら、あなたの体験談が、社会的証明の一つとなっているのだから。
もう一度確認しますよ。
社会的証明とは、
「自分でどうしたらよいのかわからないときには、周りに目を向けて他人の行動を手本とすること」
です。
あなたがその商品を買って使ったレビューをそのまま書いてみて下さい。
そのレビュー自体が、社会的証明です。
邪念を捨てて、メリットもデメリットもあなたの視点で書くことが、あなたの記事を読む人の価値へと繋がるのです。
心理学ってどこか僕らを惹き付ける不思議な力がありますから、どのテクニックもなんとなく納得できますよね。
でも、そのまま使うと胡散臭い感じになることも否めません。
コピーライティングは心理学に依拠したものですから、テクニックを学ぶことは大切なことです。
でも、「テクニックを駆使して売上げを上げたい」の前段として、人の心理を学ぶためのコピーライティングがあるだけで、結果に大きな違いが出ると僕は考えています。
こんな視点を持てれば、今回ご紹介したような応用に発展できますので、是非あなたのアフィリエイト活動に活かしてみて下さい。
ここまでありがとうございました!
山本
追伸:
ダイレクト出版のコピーライティング本レビューはこちらです。
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現代広告の心理技術101レビュー