「やりたいことがない」と悩むあなたへ【Vol.9】運動と呼吸と食事(その2:呼吸)
こんにちは、山本です。
前回は、「モチベーションが続かないときの具体的な3つの対処方法」
1. 運動
2. 呼吸
3. 食事
の「1. 運動」をお伝えさせて頂きました。
今日は、「2. 呼吸」についてです。
よろしくお願いします。
2. 呼吸
健康系の女性雑誌の中で密かな賑わいを見せているキーワード。それが
呼吸
です。
ヨガやピラティスはもちろん、ストレッチ、姿勢・骨盤矯正、ダイエット、美容に至まで、そのどこかしらに「呼吸」というキーワードがちりばめられています。
そのせいなのか、今じゃ瞑想や座禅に抵抗のない女性が増えています。
ちょっと前なら「瞑想(座禅)をしている」と言ったもんなら、言った先から心の距離を置かれる率は打率歴代1位のバースの記録と並ぶくらいでしたが時代も変わるもんです。
でもなぜこんなにも呼吸に対する意識が変わったのでしょうか?
雑誌のおかげ?
健康ブームだから?
ヘルスコンシャス的な何か?
まあ色々とあるかとは思いますが、きっと多くの人があることに気づいたんだと思います。
それは、、、「自分の呼吸が浅い」ということに。
気づくと言っても、それは潜在的に気づいたって感じかな。
「そこにいるだけで大量の情報を受け取る情報(洗脳)社会」
「目指す先がわからないのに忙しい毎日」
「なぜかはわからないけれど、いつもどこかゆとりがない」
こんな生活が当たり前の現代人。
自分でも気づかないうちに呼吸が浅くなっているものです。
その証拠に、
1分間に4回の呼吸をしてみて下さい。
吸って吐くを1回として4回。
単純計算で1回の呼吸で15秒。
・・・・・どうです?
結構苦しくないですか?
つまりは単純にそういうことなんだよね。
呼吸とエネルギー
ちょっとここで小難しいお話を。
ATP(アデノシン三リン酸)
高校の生物で習ったであろう分子です。
どんな文脈で出てきたかと言いますと、「生物のエネルギー変換」です。
人は何かを食べることによって活動に必要なエネルギー源を得ます。
その摂取した栄養素をエネルギーとして利用するためにはATPに変換しなくちゃいけないわけなのですが、その変換に必要なものが「酸素(呼吸)」なのです。
つまり僕らは、呼吸がなければエネルギーを得られないと言うことなんだよね。
だとすると、、、
呼吸が浅い
↓
酸素量が少ない
↓
ATPが少ない
↓
エネルギーが少ない
は当然です。
人は生きているだけでエネルギーを消費します。
基礎代謝しかり、活動代謝しかり。
そんな中、今はストレス社会です。
皆どこか何かを我慢している。
その我慢にもエネルギーは消費されます。
例えば、朝夕の通勤電車。
ヘッドホンを耳の奥に突っ込んで会社がある駅に到着するまで自分の存在を消し去る。
貧血で具合悪そうな女性が目の前に立っていようと寝たふりが当然。
人をモノとして扱う駅員を見てもそれが普通。
サラリーマン経験がない人はこの光景を異様で異常だと言うけれど、これはこれでしょうがないとも言える。
だって無駄なエネルギーを消費しないために、人として当然にある防衛本能なのだから。
それでも満員電車という環境は、呼吸が浅い現代人にとっては貴重なエネルギーを莫大に消費する。
朝、会社に着いただけで疲れているのはそのせいなのです。
やりたいこと、夢、目標を見つけるにもエネルギーは当然必要です。
今まで僕があなたにお伝えしたことを思い出してみて下さい。
「必死に、時間を作って、大量に書いて、頑張る」ですよ。
エネルギーがなければ到底できることではありません。
だからこそ、少しでも効率よくエネルギーを作る必要がある。
そのためには、毎日無意識的に行っている呼吸に少し意識を向けることからはじめて見る。
満員電車の中で、深呼吸してみる(空気が汚くて嫌かもしれないけれど)。
仕事で切羽詰まっているとき、深呼吸をしてみる。
モチベーションが続かないとき、心が折れそうになったとき、深呼吸をしてみる。
「1秒間に10回呼吸をしろ」とは言いませんんので、まずは深呼吸、こんな小さなことでいいから呼吸を大切に意識的に行ってみて下さい。
ちなみに、呼吸は鼻から吸って鼻から出すが基本です。
(交感神経を意識する場合は、「鼻から吸って口から吐く」なんですが、まずは「鼻から吸って鼻から出す」でよいのでやってみて下さい)
運動する時間がないという方は特に呼吸を意識する。
前回お伝えした「運動」も、今回の呼吸とエネルギーと絡ませて改めて読み直してみて下さい。
違った視点が見えるかと思いますので。
また運動したくても時間が取れない(取れたとしても少ない)方は、今回の呼吸をまずは意識してみて下さいね。
今日は以上です。
次回は、「3. 食事」に関してです。
ここまでありがとうございました。
山本