「やりたいことがない」と悩むあなたへ【Vol.7】何度でも
こんにちは、山本です。
前回まで、僕はあなたに
- 【Vol.1】やりたいことは自分で見つけるもの
- 【Vol.2】問題と課題
- 【Vol.3】やりたいことは自分と共に成長する
- 【Vol.4】思考の外在化(紙に書く)
- 【Vol.5】有限なる時間
- 【Vol.6】差し出す勇気
をお伝えさせて頂きました。
要約すれば、必死に考え、時間を作って、大量に書いて、頑張れ!と言うような内容だったので、もしかしたら「ひえーわたしに出来るかなあ。。。」と腰が引けてしまったかもしれませんね。
でもご安心下さい。
幼稚園の頃に姉ができなかった九九を言えただけで「自分は特別なんだ」と全能感の萌芽を育み、常に心のどこかで他人を見下しているくせに、努力もせず、困難を避け、怠惰な日常に安住し、それじゃいけないとわかりつつも、いつも誰かの目線や評価ばかりを気にし自分の意見を言えなかった僕でさえ、やりたいことは見つけられたのです。
あなたは僕より優秀です。
なぜなら、自分の手で人生をよりよくしよう、やりたいことを見つけよう、とこのページまで辿り着き、読んで下さっているのだから。
それはイコール、向上心があるということ。
今の世の中、向上心がなくてもそこそこの生活は可能です。
今の世の中、人生をよりよくしたいと考えることをさせないくらい沢山の享楽が溢れています。
でもそれでは満足できない。
今はまだやりたいこと、夢、目標は決まってはいないけれど、何かに打ち込んで自分の実力を発揮したい。
その結果、人生をよりよく豊かに生きたいと思っている。
そんな向上心あるあなたがやりたいこと、夢、目標を見つけられないはずがないのです。
権威性のある意見以外をバカにし、向上心を自ら摘み取って人生の道端に投げ捨ててきたくせに自分は特別だと信じて疑わず、でも他人任せで生きてきた僕が言うのだから間違いありません。
ぜひ諦めずにやりたいことを見つけていきましょう。
と、前口上が長くなりましたが、今回は、前回お伝えした「何かを得るためには、何かを差し出さなくてはいけない」を知ったとしても、どうしても心折れるときがある。
そんな時の対処方法をお伝えしようと思います。
よろしくお願いします。
あなたには「こういう人になりたい」という憧れの人はいますか?
いわゆる、サッカーをしている小学生が本田圭佑選手に憧れるってやつです。
芸能人で言えば、
女性なら、仕事と家庭を両立しつつも年を重ねる毎に美しさを増す戸田菜穂さんかもしれませんし、
男性なら、言わずと知れた所ジョージさんかもしれません。
もちろん、芸能人とは限りません。
あなたの価値観にあう人というのは身近に沢山いるわけですから。
まあ誰にせよ、人は自分が思う理想的な人生を歩んでいる人に憧れを抱くものです。
「モデリング」って聞いたことありますよね?
幼い弟がお兄ちゃんの遊びを真似て成長するように、憧れは、やりたいこと、夢、目標を見つける原動力となります。
ですから、やりたいことを見つけようとしている今のあなたにも憧れの存在はいるはずです。
(具体的に「憧れの存在はこの人!」と決まっていなくても、こういう人生を歩みたいといった理想的な人生は漠然とあるはずですからね。でないとそもそも論としてやりたいことなんて見つけようとしないはずですから)
でもね、ここでちょっと気をつけないといけないことがあります。
それは、、、
理想と現実のギャップ
です。
理想を求めることはよいことです。
成功哲学などでは「燃えるような熱意に支えられた明確な目標を持つこと」と言われていますから。
ただ人はそんなに強い存在じゃありません。
仮に「あの人のような人生を送りたい!」と明確な目標があって、その目標を実現させるべく計画を立てて日々頑張っていたとする。
でも計画通りいかないのが人生です。
「2ヶ月で5キロダイエットする!」
ほとんどの人が失敗しますよね?
これと同じこと。
理想を目指すが故に、理想の状態にない現実を知ることで挫折してしまう。
そして人は計画通りいかなかったとき、2通りの態度に分かれます。
「はあ、、、結局わたしには無理なんだ」
「このやり方では失敗したから次はこうしよう!」
ほとんどは前者ですよね。
人生は思い通りいかないハプニングロードな訳ですから、後者の態度が当然と言えば当然なのですが、そうはいかないのが人ってもんです。
これに関しては、成功哲学、自己啓発、ビジネス関連などではよく言われることなので、
(「失敗ではない。うまくいかない方法を一万通り発見しただけだ」ってやつですよ)
僕がここで敢えてお伝えする必要はないかと思いますが、ちょっと視点を変えて考えてみたいのです。
なぜ人は諦めてしまうのか?
ということを。
夏休みの宿題だってそう、ダイエットだって、貯金だって計画通りいかないことは誰しもが経験しているはずなのに、こと、やりたいこと、夢、目標になると、計画通りにいかないと人は直ぐに挫折する。
なぜだと思います?
・・・それはね、多くの人が
完璧主義者
だからです。
成功哲学を学んだ人の多くが成功できない矛盾もここにある。
明確な目標(理想)を持てば持つ程、その理想の世界にいない自分に挫折する。
憧れの存在が明確にあるほど、憧れの人とはかけ離れた自分に挫折する。
「自分はあの人のようにはなれない、、、」ってね。
もちろん、こう思ったかどうかは人それぞれですが、きっと心の奥底ではこれに似た感覚(劣等感ってやつです)が必ずある。
だから挫折する。
でもここでね、ある重要なことをあなたにお伝えするね。
それは、
完璧な人間なんてこの世界にはいない
ってこと。
仮に、あなたが「あの人はかっこいいし、頭もいいし、仕事もできるし、お金も持っているし、性格もいいし」と思う人がいたとしても、その人は絶対に自分のことを完璧だとは思っていない。
どっからどう見ても超絶美人なのに、整形をする女性や、
資産200億、株で180億損しても20億円もあるのに自殺してしまったトレーダーなど、
これは、一般的に見たら羨ましいくらいの理想世界を歩んでいる人でも、絶対に何かしらのコンプレックスがあるということ。
この誰もが持つコンプレックス。これに対して、どういう態度をとるかだけなんだよね、結局は。
イチローは年間200本安打、打率3割でも満足していません。
井上雄彦は、漫画家の枠を超えて、壁画、屏風画、書道・水墨画など新しい試みに挑戦し続けています。
結局さ、完璧な存在というのは神様だけで、人間なんてそもそも論この世界から見たら無駄な存在なのだから(存在しているだけで、世界を汚しまくっているわけですからね)、そこはもう開き直って完璧を求めるのをやめる。
そう思えたとき、失敗を失敗とは思わなくなるんじゃないかな。
完璧じゃないからこそ
これから、あなたがやりたいこと、夢、目標を見つける道中で、絶対に心が折れるときがくる。
それは仕方ない。
人は完璧ではないのだから。
でも完璧ではないからいいとも言える。
僕の知り合いにインテリアデザイン会社の社長さんがいらっしゃるのですが、この人があるときこんなことを語ってくれました。
「ドイツ人がデザインした家に行くと何か落ち着かないんだよ。
お洒落だし洗練されてるんだけどね、、、その完璧さ加減が逆に居心地が悪い。
それに比べて、イタリア人がデザインした家は違う。
どこかしら気になるポイント(ツッコミどころ)があるんだけど、実はそういう家の方が落ち着ける。
人ってのは完璧を目指しはするけれど、完璧じゃない(欠点がある)ところに人の良さってものを感じるもんなんだよ」
確かに、完璧主義者の人と一緒にいると疲れますもんね。
何度でも
さて、今日は「心が折れたときの対処方法をお伝えします」と言いつつ、終始なぜ心が折れるのか?についてお伝えしてしまいましたね。
そこは、「人は完璧ではないのでしょうがない」と北海道の肥沃な大地の如く広い心で受け止めて下さいませ(笑)。
具体的な対処方法に関しては、次回お伝えしますね。
今日は以上です。
ここまでありがとうございました。
山本