「やりたいことがない」と悩むあなたへ【Vol.6】差し出す勇気
こんにちは、山本です。
前回は、時間は余るものではなく作るもの、ということをお伝えさせて頂きました。
今回は、その作った時間に対して誰しもが持たなくてはいけないある勇気についてお伝えしていきたいと思います。
どうぞお付き合い下さいませ。
「こんなことやって意味あるのかな・・・」
毎日毎日ストレスフルな生活を送る中でようやく作った1時間。
マンダラートの真ん中には「やりたいこと」と書き、残りの8マスを埋めていく。
その一つに書いた「経済的な不安から解放されて豊かに生きる」を考え、収入の数を増やそうと試みる。
株式投資、投資信託、FX、バイナリーオプション、不動産投資に商品投資、、、
アフィリエイトに情報販売、ドロップシッピング、転売オークションに懸賞金サイトへの登録、、、
と、選択肢は増えていき、調べれば調べる程そのどれもが簡単片手間では稼げない事実を知る。
ただそこはなんとか1つに絞り、関連する本やサイトで情報収集し実践する。
1時間頑張り(1日が経ち)、2時間踏ん張り(2日が経ち)、、、でも、7時間(1週間)経っても結果が出ない現実に、前進しているんだかなんだかわからず
「1日たったの1時間頑張ったところで・・・」
と心が折れる。
そしていつもの通り、テレビやスマホといった中毒性の高い娯楽に有限なる時間を費やしてしまう。
挫折の王様であるダイエットや、新年の目標が2月を過ぎたあたりですっかり忘れられるのと変わらない。
そう、モチベーションが続かないのです。
なぜモチベーションが続かないのか?
意志が弱いから?
情熱を注げるやりたいことじゃなかったから?
平凡な人間だから?
いやいや、誰しも何かを途中でやめてしまった経験は1度や2度は絶対にあります。
世界中が憧れるスーパースターでも、どんなに崇高な聖人でも、絶対に。
だから安心して下さい。
モチベーションが続かないのは当然なのです。
あなたが特別ダメだからではありません。
なので何かを始める際には必ず「どこかでこのモチベーションは途絶える」と思っておいて下さい。
でないと、実際にモチベーションが途絶えたときの落胆から這い上がれなくなりますから。
じゃあモチベーションが途絶えたときどうするか?
ですが、、、
その前にまず「なぜ?モチベーションが続かないのか?」を考えてみたいと思います。
と言いつつ、いきなり結論ですが、
やっぱり、望むような結果が(直ぐに)得られないからモチベーションが続かないのだと思います。
以前僕は、年に3、4回はフルマラソンに参加し、サハラマラソンにも行っちゃうような変態ランナーの人とお話したことがあるのですが、彼は「マラソン(走ること)は直ぐに結果が出るからいい」と仰っていました。
昨日より「長く走れた」「早く走れた」と直ぐに結果が出る。
その結果を受けてあれこれを試行錯誤して、さらに自分の納得いく走りができるようにまた走る。
挙げ句の果てにはサハラマラソン。
まあこれは変態だからできることで、凡人(普通の人)にはできませんよ、かもしれませんが、彼のように結果が直に出るようなことをすればモチベーションは途絶えないとも言えるかとは思います。
とは思いますが、、、
そんな直ぐに結果が出来るようなことばかりじゃないですよね。
例えば先程の「経済的な不安から解放されて豊かに生きる」が、ものの1週間程度で達成できたらそれはそれでドリームワールドですが、現実はそんなに甘くはない。
それをわかった上で知っておかなくてはいけない重要なことがあります。
それは、、、
対価の感覚
です。
この世界には、「何かを得るためには、何かを差し出さなくてはいけない」というルールがあります。
ランニング後に頬を伝う汗を拭いながら乾いた喉を潤すために必要な天然ミネラルウォーターを得るには、150円を自動販売機に入れる(差し出す)必要があります。
健康を考え、死んだ土を長年の歳月と農家の愛情、情熱によって復活させた土地で、肥料も農薬も使わない自然栽培で作られた野菜を得るためには、そこいらのスーパーで売っている野菜の数倍の値段を払う(差し出す)必要があります。
当たり前ですよね。
でもね、この対価の感覚が自分に近ければ近い程忘れがちになってしまうものなのです。
例えば、あなたが会社員だったとします。
青空が広がる日曜日午後の銀座中央通り。
いつもは車が通る車道を歩行者天国ということでゆっくり歩きながら、三越、和光、ティファニー、ブルガリ、ハリーウィンストンといったThe銀座な景観を楽しんでいます。
と、そこに突然朝の情報番組の取材陣がマイク片手にあなたに寄ってきて
「あなたは何を得るために仕事をしているのですか?」
と質問されたらなんて答えます?
「自己成長のためです」とか「社会経験を積むために」とか言います?
正直に言いましょうよ。
「お金」を得るために仕事をしてるんですよね。
そりゃ確かに二義的には「経験」「自己成長」はあるかとは思いますが、一義的にはお金を得るために仕事をしている。
じゃあそのお金を得るためにあなたが会社に差し出しているものは何ですか?
日本語が話せる技術?
ワード・エクセルが使える技術?
TOEIC800点というスキル?
違いますよね。
そう、「時間」です。
会社にあなたの「時間」を差し出すことで、その対価として「お金」を得ているのです。
水や野菜という「もの」を得るにも、
「お金」を得るにも、
対価を得るためには、何かを差し出さなくてはいけない。
これは、この世界に生きていたら誰も逃れられない絶対ルールなのです。
対価が見えなくなったとき、モチベーションが途絶える。
以前、「やりたいことはあなたと共に成長する」のだから、まずはあなたがより具体的に感じられる欲求を見つることが、やりたいことを見つける第一歩です、とお伝えしました。
それは、対価を見えやすくするという意味でもあるのです。
やりたいことが「人に感謝されながら役にたつこと」だと、その対価が見えづらい(別にこれが悪いと言っているわけじゃないので誤解しないで下さいね)。
逆に、「お金が欲しい!」「イイ女を抱きたい!」の方が、よりリアリティを感じられる。
モチベーションが途絶えたときも、人間の根源欲求に近い方が持ち直しやすいのです。
別の言い方をすれば、より具体的に感じられる欲求があるからこそ、人は頑張れるのです。
この頑張りこそが、「差し出す」ことである。
ビジネスを学んだことがある人は絶対に聞いたことある言葉に、
「顧客の利益を優先して考えなさい。
顧客に満足して頂ければ、それが自社の利益に繋がる」
があると思います。
仮にビジネスを学んだことない人でも、自分がお客の立場で考えれば当然ですよね。
自社の利益ばかりを考えている会社からは何も買いたくありませんから。
ですので、モチベーションが途絶えへこたれたときは、この「差し出す」という感覚を忘れないで下さい。
必ずその「差し出す」という頑張りに応じた対価は得られます。
だって、それがこの世界のルールなのだからね。
でも、もしかしたらその得られる対価はあなたが望むより小さいものかもしれない。
だからといって気にしない。
対価も成長していくものですから。差し出すものに比例してね。
そういう意味で「この世に無駄なものはない」なんだと思うよ。
人は「結果」を気にしたとき立ち止まってしまうもの。
「差し出す勇気」を忘れないで下さい。
今日は以上です。
ここまでありがとうございました。
山本