ワインの試飲会にて装いを学ぶ
こんにちは。
山本です。
生まれて初めて坊主にしてみました。
小学生の頃はスポ刈りだったけど、さすがに坊主は
初めてです。
なぜ坊主にしようと思ったのかと言いますと、
「失恋の時に女性が髪を切る気持ちを理解したかったから」
・・・・・というのは嘘で、単なる薄毛対策です(笑)。
僕は以前から担当美容師に「こいつそろそろ・・・
と思ったら、僕の意見を聞かずにバッサリいっちゃてね」
と言っていたのですが、指摘してくれたのはその美容師
ではなく、アーユルヴェーダセラピストの方。
どんな指摘があったかと言いますと、つい先日ヘッド
マッサージを受けていた際
セラピスト:
「山本さん、次回はスカルプトリートメントやりましょうか?」
山本:
「え?それはどんなやつですか?」
セラピスト:
「髪にハリやコシが出ますし、抜け毛対策にもなりますよー」
山本:
「・・・スカルプD的なやつですか」
セラピスト:
「いやいや(笑)あんなのとは効果が全然違いますよー」
・・・・・
「とうとうきたな」と(笑)。
男の子なら誰しも一度は頭をよぎる「禿げたらどうしよう」
という恐れ。ショーン・コネリーや竹中直人など、禿げても
かっこいい人は巨万といますが、それが自分のこととなると
話は別です。
気になりはじめちゃうわけです。。。
様々な方向から鏡を見るわ見るわ、デジカメで頭皮を撮るわ
撮るわ(笑)、30分程あれやこれやしてみるわけですが、
ふと気づくわけです。
「めんどくさいな」と。
それに、薄毛を気にするという小さなストレスを積み重ねて、
それが慢性化して病気になるよりは、バッサリいってその
ストレスを生み出すであろう原因を取り除く方が賢明かなあー
という判断から、美容室に行き坊主にしてきたわけです。
まあー美容室のスタッフからは
「山本さん、誰に謝罪しにいくんですか?」
と薄毛ではなく、反省の意味で坊主にすると
思われたみたいですけど(笑)。
何にせよ、ストレスは生きている上で避けられないものだとは
思いますが、日々の些細なストレスは無意識レベルで蓄積され
重篤な病気に繋がると言われていますから、自分で対策できる
ものであれば早めに手を打つべきです。
これから寒くなるのに、坊主にしなくても、、、って心の声が
聞こえてもです(笑)。
最近よく聞く「断捨離」ってのもある種のストレス対策だと
僕は思ってますから、流行に乗っかって「レッツ断捨離」という
スローガンをあなたにお届けして、本日の本題にいきたいと思います。
1.装いと環境
ちょっと前に、パーソナルトレーナーの星野くんに
ワインの試飲会に誘ってもらいました。
※星野くん紹介記事はこちら。
http://www.readingconsideration.com/index.php?QBlog-20130829-1
「大人なんだし、ワインの一つや二つ語れないとね」
と行ったはいいけど、普段お酒を全く飲まない僕の
ワイン知識なんて「赤」「白」「ロゼ」っていう種類が
あるよねレベル。
スタッフの人に質問しようにも、何を質問したらいいかも
わからない状況に、内心ドキドキ、脇汗ダラダラでしたが、
そんな中気づけたことが一つありました。それは、
・ヨレヨレのクールビススタイルの人からはワインは
買わないなー
ということ。
今回の試飲会は輸入商社主催で、サーブする側はソムリエや
ギャルソンではなく、いわゆるワイン商社の営業マン。
そんな営業マンにソムリエ並の装いを要求することは
酷かもしれませんが、僕が思い描くワインの世界には
「大人ってかっこいい」ってのがあったわけです。
ですが、現実は、サーブ側はノーネクタイの半袖ワイシャツ、
トラウザーズはシワシワで靴は餃子靴、、、
かっこいいとはほど遠い世界です。
そんな人に、ワインを語られてもそそられないのが
正直なところ。仮に、めっちゃ自分好みのワインが
あったとしても、この人からは買いたくない、もっと
正確に言えば「この環境でワインは買いたくない」って
思ってしまいました。
よく「人は環境によってよくも悪くもなる」って言われますが、
これをもうちょっと突っ込んでみると
・人によって環境はつくられる
とも言い換えられると僕は思うのです。
人が先か、環境が先か、という議論はちょっと脇に置いときますが、
何にせよ、人がつくった環境の中で僕らは生きているわけで、もっと
細かいことを言えば、その環境の中で経済活動をしているわけです。
今回の、ワイン試飲会で言えば、
僕はワインを買わなかった。なぜなら、クルービススタイルの
営業マンによりつくられた環境では、ワインの世界(かっこいい
大人な世界)を堪能できなかったから
となるかと思います。
まーこれは僕の主観なのであなたはしっくりこないかも
しれませんが、例えば、ドレスコードとかあるレストランなんかは
もっとイメージしやすいですかね。
せっかくお洒落して出かけていった高級店で、隣にジャージで
サンダル姿の人がいたら、雰囲気台無しです。そのお店には
二度と行きたくないですよね?
逆に、環境(料理、接客、お店の雰囲気etc)にすごーく満足
してしまったら、例えお水が800円だとしても払ってしまうのです。
川越シェフのお店のように(笑)。
僕は、環境というものは、人が価値判断をする際に大きな
影響を与えるものだと考えています。そして、その環境を
つくるのは人でありますから、まずはそこを見直せば何かが
変わるとも考えています。
つまり、何をお伝えしたいのかと言いますと、
・自分も環境の一要素であるということを自覚し、
装いを気にしましょう
ということなんです。
ワイン輸入商社の営業マンはワインを売ることが仕事です。
じゃーワインを買う人はどんな人でどんな環境を望んでいるのか?
を少し考えれば、あんなだらしない装いは絶対にしないと思うのです。
「いやっほー3000円でワイン飲み放題だぜー」という人に
ダース買いは期待できません。それ故、そんな人に合わせた
装いをする必要はないわけですが、今回の試飲会ではほとんどの
営業マンがいやっほーの人達に合わせた(というか同じような)
装いをしていた。
それじゃダース買いをする層にリーチはできないわけです。
※今回のワイン試飲会は単品販売はせず、ダース販売のみでした。
以前、「スーツは自己である」ってことをお伝えしたことが
ありますが、今日お伝えした環境という視点を踏まえても、、、
たかがスーツ、されどスーツ、手は抜けないですよね?
だって、自分が環境をつくっているわけで、その環境で人は
購買を決めるわけで、売上げが上がらないと上司に叱られる
わけで・・・
もちろん、装いを気にしたからって劇的に何かが変わるかは
わかりません。もしかしたらヨレヨレのスーツでもワインを
日本一売る営業マンもいるのかもしれません。
でも今日お伝えした環境という視点は、僕自身が営業をしていた
時代に実際に学んだことなのです。
「他社よりも高い製品はより高い満足度を感じてもらえなくては
買ってもらえない。じゃあ満足感は環境に依存するので、その
環境にあった装いをしよう」
って。
正直に言えば、最初はスーツが好き、かっこよく自分をみせたい
ってのが一義目的でした。
ただ環境という視点がないと、単にイタいだけの勘違い野郎に
なってしまいますから、それだけは絶対に忘れないように意識
したつもりです。
そうして、装いを意識したことによってもたらされた最初の効果は、
社内での評価が上がった実感です。
「山本は仕事をきちんとこなすやつ」って感じで。
そうすると不思議なもので積極的に協力してくれる人も増え、
営業という仕事をチームで取り組んでいるという意識で取り
組めるようになり、その結果、お客様に自信を持って提案する
ことができたのです。
自信を持って提案できるということは、よい環境を提供できる
という裏付けがあるということですから、それはお客様の満足度に
繋がることにもなるのです。
そうして、徐々にお客様が増え、そのお客様達が何かあると僕に
相談してくれたことは仕事をしていて嬉しかったことの一つです。
これらの結果が装いを意識した結果だったのかはわかりませんが、
僕が退職の挨拶回りをしていた際に、取引先の取締役が
「山本くんはいつも身なりがきちんとしていたよね」と言って
下さったので、ある程度は影響したのだろうといまの僕は考えて
います。
さて。
ここまで装いに関して色々とお伝えしてきましたが、
「俺は(私は)営業じゃないから」とか言わないで下さいね。
営業マンであろうとなかろうと、装いは環境の重要な要素です。
学生が制服を着る意味、冠婚葬祭時の装いルールの意味、
デートの時ちょっと頑張って身なりを気にする意味などを、
あなた自身の経験を振り返って考えていただければ、
今日僕がお伝えしたかったことが共有できるかと思います。
そして、僕自身の経験から言えることですが、環境に適した
装いができるようになると見える世界も変わっていきます。
見える世界が変わるってことは、成長しているってことと
同義ですから、今よりもっとよくなっていくはずです。
第一ボタンをきちんととめる、ネクタイのノットに気をつかう、
靴をシューホーン(靴べら)を使って履く、まずはこんな些細な
ことでも構いませんので、自分のいる環境は、自分でつくっている
という意識を持っていただければと思います。
そうして、少しずつ、一歩ずつ階段を上り、見る世界を一緒に
変えていきましょう。
大人の階段のーぼるー君はまだシンデレラさあー・・・
ここまでありがとうございました!(笑)
ご質問などございましたら、このメールにご返信ください。
スーツや靴、鞄、ネクタイ、シャツ、靴下、時計などは
大好物ですので、遠慮せずにご連絡くださいませ。
それではまた。
山本