横山由依はこんな人だと思って・・・
こんにちは。
山本です。
数年前にAKB48に関する記事を書いたことがありましたが(cf.AKB48と幸福論)、ここ最近は興味がほぼ薄れ、AKB関連のニュースは僕を通り過ぎていたのですが、先日ふと「横山由依ちゃんの総選挙応援動画がすごい」という記事が目に飛び込んできて、クリックしてしまいました。
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この動画を見た僕の感想は、「ほんとに横山由依ちゃんが好きなんだなぁ」でした。
そして何度もリピートしてしまった。なぜ僕はこの動画をお気に入りに入れてしまったのか?単に横山由依ちゃんを好きになってしまったからなのか?
僕なりに色々と考えてみました。
1.横山由依を想う
AKBに限らず通常選挙応援って言われると、ちょっと身構えるじゃないですか。自分が贔屓にしている候補者ならまだしも、全く興味がない候補者のアピールをそんな強烈にされても・・・って感じで。
(某宗教団体が母体の政党を思い出して頂ければ)
でもこの動画はそれがないんですよね。タイトルこそ『【横山由依総選挙応援】Perfect Day』なんですが、全くと言っていいほど選挙のことに触れていない。最後に「横山由依 立候補」と表示されるだけで、それ以外は横山由依ちゃんの人となりを紹介しているだけの動画なのです。
他の候補者はどうなんだ?ということでいくつか動画を見てみましたが、「今年も総選挙が始まる」「昨年は○○位」「更なる飛躍を」「君ならやれる」「皆で頑張ろうぜ」的な感じで、BGMは「いくさじゃーいくさじゃー」みたいなものが大半でした。
別にそれらの動画が悪いと言いたいわけじゃなく、戦的な動画が大半の中、相対的に横山由依ちゃんの動画が際立ってしまっているという結果を考えたいなと。これが狙ったものだったのかは本人に聞くしかないんだけど、僕はそうではないと思います。
「私が思うゆいはんはこんな人だと思って、この動画を作りました。」
これはYouTubeコメント欄にあった作成者のコメントです。このコメントを見ても狙った結果ではないと思えますし、普通、総選挙応援動画でしたら内容のプライオリティは、
- 総選挙での投票呼びかけ
- ゆいはん
となると思うんですよね。他の応援動画の多くがそうであるように。ただ、この作成者の中のプライオリティは
- ゆいはん
だけということも、作成者コメントから伝わってきます。だって「私が思うゆいはんはこんな人だと思って」って当たり前だけど横山由依ちゃんが好きじゃないと出てこない感覚だと思うし、もし総選挙のことが少しでも頭をよぎるんだったら、もうちょっと総選挙っぽい内容になったと思うんですよね。
「私が好きなゆいはんはこんな人なんですよ。」これだけ。
結果、他とは類しないユニークな動画が作られた。
もしこの動画に共感した人が横山由依ちゃんに一票入れたとしても、それは単なる結果で、横山由依ちゃんへの気持ちは変わらないと思うのです(もちろん「今は」という意味ですよ。数年後も同じ気持ちかは誰もわかりませんから)。
でなきゃこんな動画作らないですよ。
3分ちょっとの動画にどの程度の手間がかかったのか僕はわからないのですが、片手間でないことは容易に想像できます。今は動画作成ソフトが充実していますので、動画作成時間に関しては想像するより短い時間でちゃっちゃと作ってしまったのかもしれませんが、僕が「片手間でない」と思う理由は、時間ではなく構成に手間がかかっていると思えたからです。
この動画からは「なにを?」「どのように?」「どうしたら?」という作成者の苦労が伝わってくる。「どの画像をどう配置してBGMはどれにしたら、ゆいはんのよさが伝わるかな」と。でなきゃ、ネットで拾ってきた画像をつなぎ合わせて、BGMを流すだけのつまらない動画になっていたはずですから。
横山由依ちゃんを想う気持ちと、それにリンクした作成者の苦労・苦心をこの動画から感じた。
これが、僕がこの動画をお気に入りに入れて何度もリピートした理由です。
2.取り柄
「自分には何も取り柄がなくて」
って思ったことありますか?僕はあります。というかいつも思ってしまいます。誰かの役に立ちたい、なんて高尚な思いを掲げて満足し、それが誰の役にもたっていないことに気づいてへこむ、こんなことの繰り返しですよ、僕なんて(笑)。
でもこれって誰でも経験があると思うんですよね(と言ってあなたも巻き込んでみる。笑)。
「営業は嫌だけど、今まで営業しかしてこなかったから」「40過ぎてるし家族も家のローンもあるから」「毎日、会社と家の往復だけ」「給料がないと生活できないじゃん」「独立したいけど、何をしたいかわからない」
なんとなく今の自分の現状に満足はしていないのだけど、積極的に行動を起こすほど不満足でもない。でも・・・
人それぞれ思い、考えることはあるかと思いますが、これらには共通項として
「俺(私)には取り柄がないから」
があります。だったら取り柄を見つければいいじゃんと、脳みそまで体育会系の人ならこんな漠然としたアドバイスをしそうですが、取り柄が見つからないから困っているのもわかります。じゃどうしたらよいのか?
ブレインダンプやマインドマップなどのツールを駆使して自分を見つめ直すのもよし、占い師やスピリチュアル系の人にアドバイスを求めるでもよし、運動を始めてみるでもよし、方法は何だってよいのですが、僕がお勧めするのは
- 自分の好きなモノ・コトにこだわってみる
です。先程の横山由依ちゃんの動画、あれって作成者の「ゆいはん好き」って気持ちがあの動画になり、結果、他とは違うユニークなものになったわけですよ。
ここに取り柄を発見するきっかけがあると僕は思っていて、「他とは違う私にしか作れないユニークな動画を」だったらその他と似たり寄ったりな動画になっていたと思うんですよね。
横山由依ちゃんの動画作成者は好きな人にこだわり抜いた結果、ユニークネスな動画を生み出せたのです。
サラリーマン、OLを10年20年も続けていると、自分の好きなことが何なのかわからないって人もいると思います。そんな時、僕はいつもこの人を思い出します。
僕の知り合いに45歳のサラリーマンがいます。彼は今の会社にも生活にも満足はしていないようなのですが(会えばいつも愚痴ばっかり言ってますから。苦笑)、僕から見るととても充実しているように思えます。だって、千葉ロッテマリーンズの話をしている時の彼は子供のような笑顔だから。
「山本君。今さTwitterで○○選手のこんな情報があってさぁ〜」
「Twitterで千葉ロッテのコミュニティがあって、そこがすごいんだよ」
「去年は50試合は観に行ったよ」
「昨日のあの試合。なんなんだよぉ〜!あそこでさぁ!」
「今度一緒に行こうよ!俺はビール片手に飛び跳ねてるけどね!」
ほんとに楽しそうなのです。実は彼、Twitter上ではちょっとした有名人みたいなのです。匿名でやっていきたいから、ということでアカウント名とかは教えてくれないんだけど、かなりのフォロワーがいるようで、そこでのコミュニケーションが楽しいとのこと。
仕事中暇さえあればTwitterをやる45歳をどう思うかはあなたの判断にお任せしますが(笑)、それでもTwitter(千葉ロッテ)があるおかげで彼は充実している。彼自身は気づいていないけど、彼は彼の取り柄によって人生が充実しているのです。
こんなことだと思うんですよね。自分の取り柄って。
無理に考えようとすればするほど、人は難しく考えてしまうものです。
(※「ピンク色の象を想像しないで下さい」って言われると想像しちゃうでしょ?)
だったら最初から「取り柄ってなんだろう」なんて考えずに、自分の好きなモノ・コトにこだわってみてはいかがでしょうか。ゆいはん動画の作成者然り、千葉ロッテ好きサラリーマン然り。
ちなみに、僕はまず最初に、靴、スーツにこだわりました。
もしよかったら、あなたがこだわったモノ・コトを僕にも教えて下さいね。共有することによって色んな発見がありますから。
取り柄は必ず自分の中にあると信じて。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
2013年4月24日
山本 和広
[サムネイル画像は以下から転載]
http://yokoyamayui.blog3.mmm.me/mmmblog-entry-1.html