シューキーパー
こんにちは。
山本です。
一日履いた革靴にシューキーパーをセットする。
これが僕の密かな楽しみの一つです。セットした後、アッパー部分のしわがピンと伸び、靴本来の美しい形状になる。
そんな美しい靴の姿を見て、玄関で一人ニヤニヤしてしまいます。この段階になると妄想が膨らみ、靴も喜んでいるように見えてくるんですよね。怖いものです(苦笑)。
そんな妄想をもう少し膨らませて、無理矢理僕ら人間に置き換えて少し考えてみました。
シューキーパーをセットすることによって、靴本来の美しいフォルムを長年維持できるわけですが(もちろん、その他のメンテナンスも欠かせません)、そうすることによって、靴が喜んでいるようにみえるのは、やっぱり、
本来の姿
を維持できるからだと思います。これって僕ら人間に置き換えるとどういう事でしょうか?
例えば、以前考察した所ジョージさん。
うらやましいと思う人も多いかと思います。それってやっぱり所さんが本来の姿を突き詰めようとしているから(所さん本人は「たんに好き勝手やっているだけ」と答えそうですけどね)そこに憧れを頂くのだと思います。
逆に「あーあの人のようにはなりたくないな~」とあなたが思ってしまう人。
そういう人って、本来の姿を生きていない人だと思います。
どこかしら、何かしら無理をして生きている。ストレスを感じながら生きている。そんな人に憧れを抱くわけはなく、靴でいえば汗を吸収して、そのまま放置され、形が崩れた状態、なわけです。
そんな形が崩れた人が多いと感じる今日この頃。
やっぱりこんな時代だからこそ、僕らは本来の姿を意識しながら生きていくという事が大切じゃないでしょうか。
もちろん、何を持ってして「本来の姿」と言えるのか?という問いには一様に答えられませんし、具体的に、今すぐ会社を辞めて好きなことをやれ、みたいな急進的な行動を促しているわけではありません。
じゃどうすればいいのか?
その一つの案としてシューキーパーじゃないですが、誰かに頼るということをしてみてもいいかもしれません。
責任感が強い人ほど、人に頼るという事を「負けた」というように捉える傾向が強いと感じます。
もし知っている人に頼るのが恥ずかしいと思うなら、今あなたがアクセスしているインターネットの世界で探しても良いかもしれません。
やっぱり人間、本来の姿からかけ離れた状態では生きていけないのだから。
あなたなりのシューキーパーを見つけ出し、勝手にニヤニヤしちゃう、という事を見つけ出すことも大切だと意識してみて下さい。
スティーブ・ジョブズがどこかのスピーチでこんなことを言っていました。
「毎朝鏡を見て自問自答しました。
『今日が人生最後の日だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか?』
「No」という答えが幾日も続いたら私は何か変える必要があると知るのです。」
なんかフワフワした記事になっちゃいましたが、シューキーパーをセットした靴を眺めながら七夕の日にそんなことを考えてみました。
山本 和広